(N社とH社)大手電気メーカー2社をハードウェア設計者として渡り歩いて気づいたこと ①事業形態が違えば求められるものも違う

職種が同じでも、会社が違うと仕事に対する印象も全然違う

ハードウェア設計(特に回路設計)者の、でんでん@denden_blog です。

あまり、大きな声では言えないのですが、大手と言われる電気メーカーである某N系の会社と某H系の会社、両方の立場で働いたことがあります。

新卒のときに某N系の会社に入社し、いろいろあって某H系の会社に移りました。

職種自体は一貫してハードウェア設計です。
職種が同じなら仕事に対する印象は変わらないかなと思っていたのですが、「会社が変われば全然違う」ということに様々な視点から痛感することになりました。

今回から何回に分けて「そんな肌で感じた違う点」をいろいろな切り口で書いていこうと思います。

ちなみに、Nだからどうとか、Hだからどうとまでは正直言えません。
(組織が大きいと部門によっても全然違うので)

第一回は「事業形態の違いによって会社が求めるものが違う」というお話です。

請負設計で求められるもの、販売会社の設計に求められるもの

どんな会社でも「売り上げ」を上げることが目標です。
ただし、事業形態が異なると売り上げを決める要素が異なります。

N社とH社の両方でハード設計という同じ業務をしてきましたが、会社の事業形態は大きく異なりました。

某N系会社事業形態:請負設計
(お金をもらって依頼されたモノを設計する)

某H系会社の事業形態:製造・販売
(自社で製品を設計し、エンドユーザに直接製品を売る)

請負設計で求められるもの

請負の形態であれば、
[売り上げ=貰う設計費用ー設計にかかった工数]
となります。(ざっくりですが)
そのため、会社から見ると、
・どれだけ従業員に設計案件をつけられるか(稼働率を上げられるか)
・どれだけ開発工数を抑えられるか(残業代を抑えられるか)
が重要となります。

従業員の立場でどういう影響があるか考えると

・工数の管理の徹底が求められる

→想定していた工数よりも多く工数を消費すると赤字となるため、残業規制が発動したりする。そのとき、かわりに血反吐を吐くのは管理職であったりする。
→あと、複数の案件に関わっていると、今日は案件Aに何時間、案件Bに何時間と勤務情報を詳細に入力しないといけない。すごく面倒。

・仕事の早さが求められる

→残業せずに設計が完了すれば、残業代を払わない分、会社の売り上げはあがるので、「早さ」を従業員に求める意識は強い。
見方を変えれば、想定した工数以内に作業が終わることが売り上げの貢献になり、ボーナスの査定でアピール材料になる。

製造・販売の会社が設計に求めるもの

販売会社の売り上げを
[売り上げ=製品の売り上げー人件費]
という式で考えると、設計請負と同じように人件費を抑えることが重要に感じますが、「今月これ以上残業すると赤字」というようなバロメーターがないので工数管理はゆるめです。
もちろん、健康管理という観点で残業規制はありますが。

じゃあなにを求めらるかというと
・原価を低減すること
です。

販売に関わるハードウェア設計者は原価を安くすることで会社の売り上げに貢献することができます。

年間1万台売れる製品の原価を1台あたり100円安くすれば会社の利益は100万円(=1万台×100円)上がるのです。

そのため、ボーナスアップのアピール材料に「〇〇の原価をいくら安くした」と書く手段も多くなります。

ちなみに、請負設計でも本来ならば原価低減は重要なのですが、原価低減をするメリットがないため安く作ろうという意識はどうしても低くなります。

まとめ

同じハードウェア設計でも事業形態で求められることが違う。

〈請負設計〉
・工数管理が徹底される
・仕事の早さが求められる

〈製造・販売〉
・製品の原価を安くすることが求められる

今回の違いに関しては「転職や会社選びにはなんも役立たないなぁ」というような感じですが、次回は事業形態の違いによる強み・弱みという観点で書く予定です。

ではでは!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です